2023/06/08 12:31

いつもBarkoutsidersをご覧頂きましてありがとうございます。

今日は梅雨っぽさと夏も感じるこの時期にピッタリのジュエリーのお話をしていきます!


ご覧頂いている皆様の中にもインディアンジュエリーをお持ちの方が沢山いらっしゃって私と通ってきたものが近いと感じていますので、今回のBLOGはとても興味深い内容になっていると思います。


気になっている方にとっても選び方の基準などきっと参考になる内容になると思いますので、是非最後までご覧頂けると嬉しいです!



私は20代後半からインディアンジュエリーに出会ってだいぶたちますが、その中で無知で失敗した買い物も多くて買っては手放してを繰り返してきました。


また、勤めていたショップで販売していたり、実は自分でアメリカから仕入れて販売していた時期もありましてそこらの洋服屋さんよりもちょっとした知識があります。


オールドスタイルやトゥファキャストのナバホのアーティストの方にメインに作って頂いていて、デザインの幅、ターコイズとの相性などを考えて依頼していたのでそれなりに売れてましたね。



そして昔作って頂いた作品を少しご覧い頂けるとその時の私の情熱を感じで頂けるのではないでしょうか?


デルバードゴードンに依頼したリングでスモーキーなビズビーをはめてもらっていますが、今この辺りの石はとても高くなってきていると思います。


こういうリングの幅やデザインに対してどういうターコイズを渡すかセンスが必要になってきます。

ターコイズの種類、ウェブの入り方、カボション自体の厚み、サイズなどを見ながらデザインとの相性を考えていきます。


デルバートは良い意味で細かいデザインのアーティストなのであえて凝った感じのターコイズが良く似合う気がするんです。


ターコイズを囲っているベゼルにも手が込んでいるので、流石ベテランアーティストだと思わせる華やかなな作りが特徴的ですね。


そんな私が思うインディアンジュエリーというは洋服のような情報が少なく、かつマニアックで、値付けがお店ごとに大きく変わるので、かなり選びにくく親切ではないアイテムと言えるでしょう。



街のジュエリー屋さんは店構えも怪しさを醸しているのもあって、昔は恐る恐る値段を聞いては疑いながら買い物をしてきました。

いまやセレクトショップなどでも扱っているのでだいぶ買いやすくはなりましたね!


だから結局のところ、売り手も含めて多くの人はポピュラーなアーティストや石の組み合わせの中から選ぶ感じではないでしょうか?


サンシャインリーブスやパトリシアベドニーなどの有名なアーティストは仕事ぶりも安定していますし、正直お願いしやすいんです。



↑かなり手放してしまったのですが、私の今所有しているジュエリーがこちらです。


主にアイバンハワード、スティーブンJビゲイ、ケビンヤジーといったナバホのアーティスト達の作品。そして最近依頼させて頂いたRyos smithさんのジュエリー。


ここに至った経緯としては、長年の経験から自分なりの3つの選び方の基準を作った結果残ったもの達です。


①普遍的なスタイルのテイスト


洋服にもミリタリーやワークなどのテイストがあるようにジュエリーにもスタイルの規則や年代によるデザインというものがあります。


オールドナバホスタイルの代表されるディテールでチゼルやスプリットというデザインはクラシックとされていてシンプルですしカッコいいので好きですね。


規則的なロープ状のスタンプとリポーズといわれる、裏面からハンマーで打って凹凸を付ける技法。

アーニーリスターやペリーショーティなどクラシックなアーティストはこのデザインのものが代表的ですので普遍的な要素と言えるでしょう。



この部分はジュエリー全体の雰囲気や品格にも関わるので一番大切にしているところです!


同じ様なデザインのもので見比べると、其々のアーティストが大切にしている良さが分かってきます。

右のアイバンの方が規則的ですがスタンプのピッチがざっくりしてます、左のRyos Smithさんの方が不規則ではあるのですが使っているスタンプのサイズやピッチが細かいですよね。


②デイリーに使いやすい価格帯のアーティスト


アーティストによって受賞歴や信用によって、格というかグレードみたいなものがあります。

もちろん長年積み上げた技術と信用が高いアーティストの方が値段も高くなりやすいです。


またターコイズもキングマンのように入手しやすい石からアパッチブルーなど希少性が高い石など本当にピンキリです。


私も以前は高価なジュエリーを何個も付けていたのですが、とても気を使いますし、それなりの金額のものが装飾品として私にとっては心地の良いと思っています。


③幅や厚みは適度なものを。


身につける手首や指は屈曲する部分なので、幅が太いと窮屈な感じがしますし、存在感が出過ぎるのもファッションの邪魔をしてしまう。


そして、コストを下げるためにあえてペラペラに仕上げてくるアーティストもいるのですが、厚ければいいというものでもありません。


適度な厚さのジュエリーは高級感を感じられますし、身に付けていると満足感を与えてくれる気がします。


コーディネート①


Ryos smithのターコイズバングルのイメージに合わせたコーデ。

オーセンティックなファッションとこういったオールドスタイルのジュエリーのコンビはいつの時代も変わらない普遍的な雰囲気が漂います。


Ryos smithさんは日本のアーティストでインディアンジュエリーとは呼ばないかもしれませんが、私が長年悩んできたデザインとクオリティそしてプライスのバランスがとても良くて、ジュエリーへの造詣が深くて最高にカッコいいです。


近日Barkoutsidersで販売とオーダーも受け付けたりしますので、皆様の腕周りのサイズを教えて頂けるとお作り致します!


コーディネート②


アイバンハワードのバングルのイメージに合わせたコーデ。

ワイヤーワークがふんだんに使われた華やかなデザインのバングルにケニントンのバティック柄のシャツを合わせてみました。


アイバンハワードは元々エンジニアをしていてアーティストになっているからか、人が作ったとは思えない様な細やかさとキチンとした表情が持ち味。


如何でしたでしょうか?

もう書いているうちにインディアンジュエリーへの愛で筆が止まらなくなってしまっていますw


でも今日はこれくらいにして、また次回のジュエリー記事を楽しみにしていて下さい!


皆様のお好きなアーティストやジュエリーのお話もお聞かせ頂けると嬉しいです。


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