2023/06/02 18:46

いつもBarkoutsidersをご覧頂きありがとうございます!


パンツ熱が冷めず、今週もジーンズのMTL記事を書いています。

思い返してみればジーンズはエイジングアイテムの象徴的なアイテムなのにBarkoutsidersのコンテンツとしては何故かあまり扱ってこなかった...


なにより今年Levis501は150周年を迎える年なので、この機会に改めてこの王道のジーンズについて敬意を込めて語ってみたくなったのです。



さて誰もが知っているこの501。

自分自身いつから履いているのか分からない位なのだが、一度立ち止まって何故これを履いているのか?と聞かれた時になんて答えるだろうか...


ジーンズなのだからそれは色落ちと即答したい所だが、正直に言ってBigE以降の物に関しては、岡山で作られたキバタを使ったデニムの方が明らかに良い色落ちをするのでそうでもなさそうだ。


そしてアメリカ製だから買っているのかと言われるとそうなのですが、それならLeeやラングラーなど選べる物は沢山ある。


では何故かと聞かれたら、自分としては"リーバイス501"だから欲しいという事。

要するに当時にしかなかった歴史的な遺産みたいにリーバイス社の501という代表モデルの其々の年代のインダストリアルとして日常で味わえるからという感覚だろうか...


だから自分の場合はそもそも古着が好きだったのではなく、501を好きになって古い物の良さを知っていって次第に古着全般が好きになっていった。

私にとっては501はビンテージの世界を教えてくれたそんな存在なんです。


ここで言う古い物の良さとは、現在の合理的に作られる製品の対極にある非効率に作られていたフィジカルであり感情的な部分なのですが、簡潔に3つにまとめてご紹介します!


①代表的な物は当時の綿糸の紡績や染色技術、旧式のシャトル織り機から生まれるこの不均一なデニム生地。

世に多くのリプロダクトの製品が生まれてきても、この圧倒的なナチュラルさを出す事は難しいんじゃないかと考えています。



②次に生産工場を記すするタックボタン裏の刻印。

これは後世から遡って判明した規則性から分かったものではあるが、こういう量産品ならではのカルチャーが本当に堪らない。


きっとナンバリングを刻印で押していたのだと思いますが、位置や濃淡も一つ一つ異なり手で作っていた産物と言っても良いでしょう。



③80s-90sのブランク®️のピスネーム。

そもそも商標を表す®️マークなのですが、これはピスネームを量産する中で規則的に出てきてしまうもの。

それを廃棄せずに製品に付けてしまう所が実にアメリカらしさなのですが、日常的なウェアなのだからそんなに神経質にならなくてもよいというおおらかさも感じられますね。


それではディテールの蘊蓄はこれ位にして私が履いているお気に入りのマイ501を2本ご紹介したいと思います!


まず90sのレギュラーのものでして、5年程前に原宿の名店Berberjinさんで購入して、そのまま直し屋Berberjinさんで裾上げしてもらった501です。

たまたま原宿を歩いていた時にベルベルの1Fデニムコーナーを見ていたらとても濃かった印象で抜群のサイズだったので購入したもの。

これはデイリーにも旅行にも何も気にしないで履いていたし、洗濯も洗って干すだけで特別な事はしていません。

 
裾は直しやBerberjinさんで裾上げしてもらったチェーンステッチ。

これはスパン糸で縫われている為、切れたりしないのですが、この自然なウネウネとアタリがしっかり出ていて安定感があります。


コーディネート。
古い程良いとされがちな501ですが、90sのUSA製も501らしさを感じさせます。

ボタンフライのアタリやヒゲのコントラストもしっかりしているので、濃い状態からここまで履きこんで育てて行くともう心地良すぎて手放せなくなりますね!

チャンピオンのリバースなどの90s感を出しても良いですが、個人的にはあえてトラッドな雰囲気でBDシャツやラコステのポロなどを合わせてしまいます。

次にこちらのBigE。

お気づきの方もいるかも知れませんが、どちらもパッチを取って履いていますw
この頃の私の拘りで割れて無くなる位なら初めから取って履いていました。

これは7年前位でしょうか?柏のCommonさんで購入したものでW32×L29のベストサイズが出てきて興奮気味に購入したのを覚えています。

ですので、オリジナルレングスで履いています。


BigEはなんといってもこの深みのある点落ちがとても雰囲気がありますよね。

また、66より以前の物はメインのステッチ糸がコアヤーンというポリエステルの周りを綿で覆っている糸ですので、履いていくとポケット周りや裾のステッチ糸が痩せたり切れたりしてきます。

デニムと共に糸も一緒にエイジングするというのはこのBigE以前の醍醐味とも言えるでしょう。


コーディネート。
BigEは一目で分かる存在感がありますよね。
生地や糸の質感が明らかに違うのでやはり特別です。

良い意味でビンテージらしい雰囲気が出るので、あ新しい物を合わせたり少しLuxなアイテムと合わせてみてもカッコいいと思います。

今回はあえてBlackのベルトや小物を使ってシックな雰囲気に仕上げてみました!
手前味噌で恐縮ですがSemidress Beltは501のスタイリングにしっくりきますね。


最後に何で洗っていますか?という角度もありそうでしたので、載せておきます。

私はコットンならではの自然な風合いを大切にしたいので、蛍光剤や柔軟剤が入っていない、中性洗剤を使っています。
オススメは"The Laundry Detergent"
無蛍光な洗剤であれば正直なんでも良いのですが、粉だとこぼすのが嫌なので、これにしていますw

如何でしたでしょうか?
501に関してはこういう話をいくらでも出来てしまう沢山の魅力を持っているアイテム。
皆さんの501の好きなポイントも是非教えて頂けると嬉しいです!

それではまた次のBLOGでお会いしましょう!

私が考える66スタイルのジーンズに合わせる最適なベルトを作りましたので載せておきます。


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