2025/06/27 17:56
いつもBarkoutsidersをご覧頂き、先日の「NAVYLOOM TOKYO」のでは多くの方に足を運んで頂きとても嬉しく思っています!
春からPOPUPを行い、徐々に今年のBlue Lines Tote 80'sの販売も終わりに近づいてきました。
秋冬に向けてはレザーハンドルトートなど新アイテムを企画しているのですが、気が付いたら夏本番の季節になってきましたね。
そして、そんな夏の締めくくりに相応しいPOPUPイベントを光栄なことにあの〈J.PRESS & SONS AOYAMA〉で開催させて頂く事になりました!

兼業としてスタートしたBarkoutsidersがついにJ.PRESSさんとご一緒できるというのは感慨深い出来事です。今回のPOPUPに至るまでには、ディレクターの黒野智也さんとの出会いがありました。
改めて、J.PRESSは1902年にアメリカのイェール大学の近くニューヘブンで創業し、アメリカ東海岸の大学生達が求める洗練されたスタイル応えることで、特にアイビーリーグの学生達の間で人気を博したブランドとして知られています。
そんなJ.Pressというクラシックなブランドの中で、従来のイメージを心地よく裏切りながら、現代的なトラッドの可能性を切り拓いてきたお店が〈J.PRESS & SONS AOYAMA〉
そんな印象を初めて訪れた時から強く抱いていたことを覚えています!

そして先日、黒野さんにお時間を頂きJ.PRESS & SONS AOYAMAの立ち上げから今に至るまでのお話を伺いました。
今回のBLOGではJ.PRESSの魅力やストーリーをインタビュー形式でお聞きして私、森田自身のフィルターを通してお届けさせて頂きます。
お恥ずかしながら代表的なアイテムと言えば、ブルックスとは少し趣きの異なる襟裏にループが付いたボタンダウンシャツが有名な事位しか存じ上げなかった私です...
私とご一緒に老舗ブランドとして知られるJ.PRESSやSONSの歴史をディレクターの黒野さんに教えて頂きましょう!

私:黒野さん、本日は宜しくお願い致します。
早速ですが、J.PRESS &SONS AOYAMAは今までのお店と随分違うお店に見えるのですが、いつ頃どの様にしてできたのですか?
黒野さん:まずは2018年に新レーベル“J.PRESS OLIGINALS”が始まったのですが、アイビートラッドの世代がブランドと一緒に歳を取るに従い、次世代の人にも取り入れてもらうきっかけになればと思いスタートしました。

その後ブランドの表現やコレクションの世界観を見てもらうお店として〈J.PRESS & SONS AOYAMA〉はを2019年にスタートさせました。
黒野さん:実はその時、別のブランドにいたのですが、ショップ立ち上げの話をもらってディレクターとしてJ.PRESSに戻ってきたんです。
私:そうだったのですね。出戻りでそのような大きなポジションを任されるのは珍しいケースですよね⁉︎
新の状態からお店を作っていくことは根気がいると思いますが、方向性を決める上で意識した事はあったのですか?

黒野さん:お店をやる上で改めてトラッド人口が少ないと痛感した。それでもお客様にトラッドを伝えていこうと思った所、ブレザーにフォーカスして提案していこうと決めました。
また、アイテムを販売するだけではなく、ブレザーに対するコンテンツやスナップをお店の中から発信してきました。
私:そこで“ブレザースナップ”が生まれたんですね。写真を見ていると着方も其々で店の方のコーディネートもとても素敵に映っていますよね⁉︎

スタッフの会田さん、撮影当日のブレザースタイルが素敵だったので撮らせて頂きました!
黒野さん:ブレザーのイメージを覆す様に、コーディネートで自由に気崩す。J.PRESSはこうでなければならないというのではなく、スタッフ其々のフィルターを通してお店やブランドを体現するというのを考えました。
私:なるほど、確かにトラッドスタイルというのは昔ながらの合わせ方やフィット感など自由度が少ないイメージですよね。
その点でSONSは新たな切り口でアイテムやスタイルを提案していて新鮮に見えます。
J.PRESSという老舗のブランドに新たな視点を持ち込む際に感じた”課題”や”可能性”というのはどんなものでしたか?
黒野さん:既にお客様の持っている物からイメージを膨らませて商品企画に繋げる事が多いですね。その企画した熱量を一気通関してお客様に届けています。

私:黒野さん自身が発信をしていたり、お客様との距離が近いからこそより、商品企画にも活かせるように感じます。
私も大手の企業で勤めてきたので知りたいのですが、“保守”と“革新”のバランスを取る上で意識したことがあれば教えてください。
黒野さん:まずブランドらしさは1つじゃないと思っています。以前から社内でJ.PRESSとは何かって話をしているのですが、今出ている答えとしては“雑食”で良いんだと思うんです。
それは創業当初から学生に向き合ってきたプレップなスタイルがあって、そこからNYに出店し、都会のエリート層を取り込んできた。よって色んな物を受け入れる文化がJ.PRESSにはあるんです。

黒野さん:保守という部分に関しては常に“最高峰の既成服”を意識してアイテムを作っている事でしょうか。
例えばジャケットには芯地を入れてしまうと楽だけど、それをあえて入れないようにする為にパタンナーが工場の中に入って細かい指示をしている。
ディテールや縫製などにもそうする事によってお客様に満足してもらえるものが出来ると思います。
黒野さん:革新はスタイルに対しての挑戦やコラボレーションの見え方だったりをそのようにと評価されるのではないでしょうか。

私:今までに築いてきた歴史やモノづくりは大切にしながら、アイテムやスタイルの見え方で革新的なイメージを感じるのですね。
話しが戻ってしまうかもしれませんが、新レーベル”J.PRESS ORIGINAL”は既存のアプローチと異なると感じました。どの様な捉え方をすれば良いでしょうか?
黒野さん:イメージとしてはネクストアイビー。今までのアイビーがあって現代のムードを取り入れる。
それがシルエットだったり素材感で表現されています。
ジャケットで例えると分かりやすいのですが、ORIGINALSではジャケットを3種類のフィットでご用意しています。

1,オーセンティック(アメリカで生まれたボックスシルエットや太さをベースに袖を前振りにしたりバランスと取ったフィット)
2,バギー(スウェットなど中に1枚着れる位のゆとりのあるフィット)
3,レギュラー(オーセンティックとバギーの中間)
黒野さん:レギュラーフィットはオーバーシルエットのムードから今はそこまで大きくなくて良いんじゃないかなと提案して今年からのリリースされた新しいフィットです。
早速、ネイビーブレザー好きな私も気になってレギュラーフィットを試着させてもらいました!

着てみると、従来のビジネスジャケットとはやや異なり解放されたような着心地といえば分かりやすいでしょうか...
ウール素材もソフトな感じなのでTシャツの上とかもっと自由な着こなしでこのブレザーをもってくると良いかもしれません。
昔ジャケットを着ていたけど、最近デイリーに着れるネイビーブレザーを1着お探しといった方に是非試して頂きたいブレザーです!
私:なるほど、昔から着ていた様なブレザーというアイテムでもシルエットや素材感で随分気分が変わるものなんですね⁉︎
最近、黒野さんが感じていらっしゃる時代の空気感がどの様にフィットしてくるのか是非、伺いたいです。
黒野さん:今の空気感を一言で言うと、多様性を感じます。1つの事を好きな人もいれば自分みたいな色んな物が好きな人もいるじゃないですか?
趣味嗜好が分かれるからこそ、誰でも発信出来る環境にあるのではないでしょうか。
黒野さん:あまり他人と比較をしないで、自分と向き合って好きな物を追求し、そういった自分なりの実体験を大切にしてます。だから今は表層的なトレンドよりどういった価値観を持っているかが大事だと思う。
私:ありがとうございます。多くの方が関わっているブランドに携わっていらっしゃり、その様な考え方をもたれているのは素敵な事だと思います。
最後にBarkousidersとの企画について、どのような印象をお持ちでしたか?
黒野さん:森田さんが面白いと思っていた。総合的なブランドというよりミニマルなプロダクトであるからこそのモノに対する熱量がありますよね?
そういったモノづくりへのストイックな姿勢というのが、J.Pressのモノづくりや姿勢に共感できます。
7月のJ.Press&SonsでのPOPUPも楽しみにしています!

黒野さんに今年のアップデートしたBlue Lines Tote80'sをご覧頂きました。
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私の抽象的なインタビューに対して丁寧にお答え頂きありがとうございました!
アイビーリーガーからニューヨーカー達に受け入れられてきたJ.PRESSの歴史が良く伝わりました。
また其々の黒野さんの言葉の背景から"変えない為に、変わり続ける"そんな洋服屋としての覚悟を感じられた内容に感じましたね。
近年ではオーバーシルエットやテックファッションなどがトレンドになっていた事からコンフォートに偏りがちな大人の方が今一度J.PRESS&SONSを通る事で襟を正すそんなタイミングになっているのではないでしょうか⁉︎
私も普段は自宅で仕事をしている事が多いのですが、ジャケットスタイルを程よくトラッドに取り入れながら、皆様と一緒にカッコいい大人を目指していけたら嬉しいです!
それでは今回の〈J.Press&Sons AOYAMA〉のPOPUPではそうした両者の空気を共有しながら、新たな提案をご覧頂ける絶好の機会になると思います!
大まかなPOPUP内容ですが、既存アイテムは
・Blue Lines Tote 80's 各色、各サイズ
・OLD CARRY HANDLE & POUCH
・Zip-o-gaze & Millon rapid
新規アイテム
・Leather Handl Tote (10月納品の受注販売)
画像のGreen、Purple、Beigeの3色を予定しております。
各店様でもご好評頂いております、Blue Lines Tote80'sは殆ど完売状態になっておりますが、J.press & Sons AOYAMAでの会期にお越し頂けると幸いです。

秋口のレザーハンドルトートも待ち望んでいた方が多かったのかお問い合わせを頂いていますので、是非併せてご覧下さい。
今後のBarkoutsidersの展開も楽しみになってくる様な会期になりますので、昔からBarkousidersをご愛用頂いている方にも是非お越し頂きたいですね!
因みに私、森田の在店日は7月13日、20日の日曜日に在店予定ですので、アイテムの事を聞きたい方は日曜日にお越し下さいませ!
POPUPの詳細な内容は日々のInstagramの投稿で共有して行きますので、引き続きご覧頂けると嬉しいです。

■【Barkoutsiders POPUP at J.PRESS & SONS AOYAMA】
開催期間:2025年7月13日(日)〜7月21日(月・祝)
Barkoutsiders 森田在店日 7月13日、20日(日)
場所:J.PRESS & SONS AOYAMA(東京都港区北青山3丁目10-2 オフィス青山1F)
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