2025/01/26 07:42
いつもBarkoutsidersをご覧頂きありがとうございます。
年末のNaval Watch コラボレーションダイバー HOWL001販売及び初商企画Blue Lines Tote 80's DXご覧頂きました皆様ありがとうございました!
ホリデーシーズンにお楽しみ頂けるBarkoutsidersらしい新たな販売方法をご提案出来たと思っております。
昨年12月におおよそ2週間で完売いたしましたHOWL001コラボレーションダイバーですが、現在大詰め段階です。1月16-17日に長野県の組み立て工場様にお伺いさせて頂きました。
腕時計というアイテムの販売自体ハードルが高く感じておりましたが、まさかその腕時計を作っている現場の方々のお話をお伺いさせていただける機会がくるとは思いませんでした。
お取引様の情報なので公開出来ない部分も多々ございますが、皆様の代わりに工場内に潜入させて頂きましたのでそこで知った事や感じた事をお伝えできたらと思います!
前日から長野県松本駅周辺で昼には長野名産であるそばに舌鼓を打ち、国宝松本城や浅間温泉を堪能しもはや観光気分でいる私でした。
冬の松本、アルプスの山々が眺望出来る松本城を前にこれから目にする東京では味わえない何かを予期し、ワクワクしている自分がいました。
前夜、NAVAL WATCH祐辻さんとHOWL001コラボダイバーの振り返りと次回作の作戦会議をし翌日の工場見学に挑んでおりました。
また、そこで何故腕時計の関連工場が長野にあるのか、祐辻さんに伺いました。昔から水が綺麗な地域に精密機器メーカーが集中していて、諏訪精工舎(第二精工舎の亀戸と工場地域が其々存在していたらしい)のお膝元として関連工場が広がっていたそう。
工場様周辺や外装などの情報は映せない関係でここから始めてお伺いさせて頂きました腕時計の組み立て工場内になります。
今回、ご案内して頂きましたNAVAL WATCHの祐辻さん。腕時計メーカーに長年勤められて業界に精通していらっしゃり、最近ではネペンテスや海外のショップさんとの協業でいつもお忙しいそう...
精密機械の工場内はこのような白衣を着用し中に入ります。防塵管理区域の組み立て部屋は時計の中にチリや繊維が入らないように徹底されているのです。
私も祐辻さんに続いて白衣を着てカメラを構えます。
縫製工場にしか入った事がない私にとっては作業中の時計を管理するケースが所々に山積みになったこの部屋はもはや未知の世界でしかありません。
文字盤、ケース、針、リューズなどの各パーツが作業日までに運び込まれ、組み立て部屋の中で仕分けされています。
そして工程の流れでデスクが配置されているのですが、そこは無音の空間で集中力を研ぎ澄ましていらっしゃる職人の方が黙々と作業されていました。
まずは完成された文字盤に水平に時分針の針を付けていきます。
実際に見てみると人が手で持つと折れてしまいそうなくらい小さなパーツですので、これを正確に付けるというのはかなりの熟練した技術が入りそうです。
こちらの写真でご覧頂きたいのがリアルインデックス。プリントではなく型から起こしたバーインデックスのパーツがデイトの窓枠を含めて4種類ある事が確認できると思います。
改めて放射状の文字盤に直線的なスクエアバーが相まって立体感を感じるのではないでしょうか?
お話をお伺いしているとこのようなシンプルな3針の時計は組み立てやすい方で、12時位置でピタッと止まるようなクロノグラフの機能は組み立てるのに大変との事。HOWL001のご感想をお尋ねしたところ綺麗なデザインの時計とお褒め頂きました。
其々の針を付けた後に実際に針を回して確認します。動いた時に付けた針と針がぶつからないようにブレがないようにするというのはただ組み立てるだけの模型とはまるで違うのだと感じました。
故に女性の職人さんが多く、手先が器用でかつ長く働いていて慣れていらっしゃる印象です。
このパートは新しい人を入れれれば出来るようになる訳ではなく適性が必要なんだとか...同じ工程をやってもこの方のように正確で数をこなせる事だったり組み立ている感覚の中で何処に問題があるかなどの追求できる経験などとても属人性が高い作業なのです。
お隣のパートは私のダイバーズウォッチではありませんでしたが、リューズに棒を付けていく作業です。
時計の時間やデイトを合わせたりするための時計の3時位置に付いているパーツですね。
其々のリューズデザインに対してムーブメントと適合していくような工程のように見えますが、正確に長さを測っていらっしゃいました。
組み立てる腕時計其々異なるムーブメントで対応しなければいけないのできっと緻密な作業だと思います。
詳しい事はよく分からないのですがリューズの塊が光を乱反射させ腕時計パーツの美しさを感じる瞬間でした。
最後のパートは先ほどまでの文字盤とリューズをいよいよケースと組み立てていきヘッドを完成させます。
ケースバックを付ける前段階でムーブメントが見える状態で撮影させて頂きました。
こちらのTMI社のNH35は24石の自動巻きですので一番外側には重りで回転するローターが見え、その中には複雑に構成された歯車が散見されています。
組み上げる前のケースの状態を初めて拝見しましたがなんだか蝉の抜け殻のようで男心をくすぐられるのは私だけでしょうか?w
素人らしい表現ですみません。。。
こちらの職人さん曰く同じムーブメントでも個体によって若干角度が異なるものがあるとの事で最後はこのように人が調整しているそうです。針を動かした時に風防に当たらないかなど組み上げた後に動作確認をしています。
一般的には時計として出来上がっている所しか見れないので工業製品的でどこか味気ないように見えるかもしれませんが、このように最後に人の手で組み立てられていると知るとなんだか愛おしくなってきませんか?
私は時計技師の方の日々の絶え間ぬ努力や業界のお話をお伺いして、微力ながら日本製の良さを感じるような時計のコンセプトを企画し、裏側で支える方々のお仕事に貢献できたらと思うようになりました!
たまたま見つけた100/100のロットナンバーの個体、これがどなたの手に渡るのでしょうか。
この時計を企画し始めた2023年の12月。時計の実績はゼロ、お取引先もゼロの状態だったのですが、販売時にはご協力頂けるお店様のおかげで半月で完売することが出来てとても感慨深いアイテムとなりました。
この時計を通して私が感じた事は”情熱は人を惹きつける”という事。
私の時計に対する情熱によってこのプロダクトが生まれ、振り返ってみると多くの人を巻き込んでいました。
日々買い逃した方や再入荷のご連絡が絶えないので、余波を感じています。
最後にたまたま同じタイミングで完成して出荷待ちのNAVAL WATCHのヘッドがありましたので撮らせて頂きました。
蓄光塗料がアイボリーにビンテージ色になっていてとてもカッコいいモデルでした!
軍用時計ならではのアノニマスな雰囲気が漂う日本の時計ブランド"NAVAL WATCH"。
このような生産背景で生産されていてこれまで以上に好きなブランドになりBarkoutsidersでも引き続き応援させて頂ければと思います!
今回のHOWL001をご注文頂きました方は予定通り2月から3月にお届け予定です。
また、NAVAL WATCHのハイグレードラインの次回作”HOWL002”を企画中ですので、今回ご購入頂けなかった方も是非楽しみにしていてください!
BLOGをご覧頂きありがとうございました!
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