2023/10/27 16:58
いつもBarkoutsidersをご覧頂きましてありがとうございます。
今日は11/1に2回目の販売を控えているOLD CARRY POUCHのエイジングサンプルの様子や今回の販売に際しての変更点などをお話ししていきたいと思います!
まずこちらのアイテムは元々言わずと知れた米国アウトドアブランドで古くから作られていたポーチでそれを現代の素材を用いてBarkoutsidersが復活させたもの。
企画のストーリーは前回のこちらのBLOGで是非ご覧頂けると嬉しいです!
そしてアメリカ本国のコレクターの方にも人気の高いアイテムで私のモノづくりの方向性に共感してオーダー頂いていたりもしますね。
私もその一人だと自負していますが、この世の中には沢山の物好きな方がいるんですねw
↑こちらの方見た事のない色を沢山お持ちです。もはや自分が作っているポーチがどれか分かりませんね...
そんなOLD CARRY POUCHですが、初販の4月から私がヘビーユースをしてきたサンプルを元にエイジングを共有させて頂きます!
一言で、エイジングと言っても均一に濃くなったり、艶が出るのではなく、ジーンズの様にアイテムに入れる物や使い方でその人なりの"アジ"になっていく部分もあると思うのでそう言った視点でお伝え出来ればと思います。
エイジングが分かりやすいBrownの色で新品と私が使っているサンプルと比較していきたいと思います。
2色とも使っている革は同じイタリアのタンナーのLo Stivale。
サンタクローチェの中でもタンニン革御三家としても古く有名なタンナーです。(ちなみに御三家はBadarassi,Lo Stivale,Tempestiと言われています)
どれも目を引く様な商品は打ち出していませんが、スタンダードでクラシックな商品に定評があるタンナーです!
伝統の魚油を中心とした油をバケッタ製法で昔も今も変わらない商品を作っていてとても丁寧な作りから質が高く、ハイエンドなブランドから信頼されている事で知られています。
そんな私が好きなLo Stivaleの中からスムースレザーを選んでいます。
Lo Stivaleは私的に裏切らないブランドという信頼感からBarkoutsidersではSemidress BeltやL Zip Walletなど沢山アイテムに使われています。
右のエイジングサンプルは私が4月からなにも気にしないでBagに入れて使い続けた結果、このような艶感や色の深みが自然と出てきました!
私はそんなに丁寧に扱う人ではなくて、予備に持っているカードだったり、メガネ拭きやペンなどを入れて適当に持ち運んで使っていますが、やはり良い革って多少小キズや水シミが入ってもその素材の高級な雰囲気が損なう事はないんですよね。
↑使い込んでいく内に生まれるシワ感や角のアタリにも愛着を感じられる様になります。
バックパックやトートバッグといったポーチに対して多少遊びのあるバッグに入っている事が多いので、他の物に揉まれたりして自然に柔らかくなっていきます。
底角をマチの様に縫っているので、角にアタリが出てきて立体感が増してきます。
写真で見るととても良い感じに見えると思うのですが、正直特別にクリームを塗ったりしていなくてたまにブラシをかける位でもこれ位にはなりますw
次にファスナーのエイジング。ファスナーはUNIVERSALのオールドアメリカン。
このファスナーを選んだ理由は所有しているビンテージと同じ仕様という事もありますが、コットンのテープやプレスで作られたスライダーは革と一緒に馴染んでくれるんです。
革はいい感じにエイジングしているのに、ファスナーは新品のまま綺麗に残っていたらなんか違和感を感じませんか?
以前にジーンズメーカーで働いている時期に革小物だって一緒だよな。と思った経験があるからなんです。
ここからは11/1に再販致します、今回のOLD CARRY POUCHの変更点をご紹介致します。
革はそのままのLo Stivale。
一つ目は内側に付いている織りネームです。
そもそもビンテージのオリジナルにも内側の同位置に付いていますので、そこは踏襲しています。
前回からの変更点は80'sギザギザタグ仕様に変更しました!以前の80's Boat&ToteのBLOGを書いている時にギザギザタグの非効率さやシャトル織りの雰囲気が好きだとお話ししてやはりそこに近づけたかったのです。
色味は赤みを抑えたベージュの生地にチャコールの糸でブランドのネームを入れて頂きました!
どちらかというとブランドの主張を極力減らしてシンプルでニュートラルなイメージに見える様に作ったつもりです。