2022/05/21 20:51

いつもBarkoutsidersをご覧頂きましてありがとうございます!

今回はかなりマニアックな内容で読んでくださる皆様を置いてきぼりにしそうですが、ヴィンテージ ボートアンドトートの生地研究のブログになります!


制作したサンプルを洗ってみたところ、私が求める質感のものではなかった為、販売を見送り生地から改めて作り直す事になったNEW TRAD TOTE。

80sのトートを再現すべく立ち上げたこの企画ですので、生地屋さんに製織依頼するのにも作りを理解していないのにお願いが出来ない...

もはやデニムの様に解体して実際に使われている生地を研究して作らなくてはいけないと実感しました。

ですので、今回参考にするのはこちら!

80sのL.L.Beanのログキャリア(左)と私が製作したキャンバス生地(右)のこの二つ。

ログキャリアとは元々薪を割った後に持ち運ぶ為の古の道具でして、最近はキャンプブームの流れでナイロン地のものなど販売されてきてます。焚き火好きの方は是非使ってみて下さい。


知りたい内容としては、

①生地の経糸緯糸の打ち込み本数

②経糸緯糸其々の糸番手と撚り本数

③ブルーラインの染色

これが技術的に作れるかどうかはさておき、研究していきたいと思います。

まずは生地を同じ条件にカットしてこのように織糸をさけるチーズのように一本一本解いていきます。

当たり前ですが平織りの生地なのでタテ糸とヨコ糸を交互に織り込んでいるんだなと実感できる瞬間です。

シャトル織機で、両端が耳になりますので端は慎重に…

進めていくうちに数がわからなくなってしまわないように、このように解いた糸を2本ずつ並べて数えやすくしていきます。

撚糸は解くとこのようなツイスト状になるので、なんだかよくわからないビジュアルになりますねw

解した撚糸を逆撚りでほぐすとキャンバス地はこのような単糸になっており、これを経糸×緯糸を何本で撚るかで号数が変わってきます。

経糸にはブルーラインがあるので生成とブルーを其々サンプルとして手元に保管します。

この作業を行う事でビンテージキャンバスがどれくらいの番手×本数で織り込んでいるのか分かる訳ですね。

結果としてはタテヨコ比率が例60:40や私が作った生地よりも細い撚糸を多く織り込んでいるのも分かりました。


これを元に生地メーカーさんに依頼して今度こそ理想に近づけた試織反を制作していこうかと思います!

NEW TRAD TOTE販売まではまだまだ道のりが長いのですが、必ず素晴らしいトートにしますので是非楽しみにして頂けると嬉しいです。

今回は眠くなるような記事を読んで頂きありがとうございます!


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