2020/04/11 12:50

Bark outsidersです。


主にレザーを使った時計ベルトやファッション

雑貨の企画販売を行なっています。


前回のBlogに続いて”OLD CARRY TOTE”のご紹介で、

今回はバケッタレザーです。



SUEDE素材とコンセプト自体は同じなのですが、スエードって
一昔前までは冬の素材として知られていました。
ですが、スエードローファーなどがあることから今では一年中使える素材
として広まっているのではないでしょうか?

そう言った背景があるので個人的に表革があってのB面的な扱いを

されてきた感覚があります。

故に今回の企画もスエードがあるなら表革ならではの風合いを生かした素材で色違いを作ろうとなった訳です。





その上で一番悩んだ部分は革素材の選定です。

バッグ自体はシンプルなのでより雰囲気の良いレザーを使う事を意識していました。

その時点で私としてはタンニン鞣し一択になる訳ですが、国内のタンナーも含め探していきます。

ベジタブルタンニンならではのツヤオイリーな質感は長年色んな製品を見てきた中でやはり

イタリアンレザーが最高峰と感じているのでイタリアのタンナーの中からと絞りました。




そして正直言って個人的には型押しが嫌い。

型押し全てを否定する訳ではありませんが、元々安い革に自然なシボ感を与えるために行う均一的な加工方法だからです。

揉み革といって鞣しを行う際に、革が揉まれる事で自然なシボが出ると言ったものですが、こちらの方がシボの凹凸感に

ムラが出て自然な経年変化コントラストを生みます。


結果、バッグに使うにしてはとても高価なイタリアンタンナーの揉み革をサンプルから使用してます。



ディテールの話は前回の記事に任せるとして、この革を使ったトートはこんなにも素敵な風合いに仕上がりました。

スエード共に言えるのですが、最近巷で売っているコスト重視のアイテムに飽き飽きしている方々には満足して頂ける

内容になっていると思いますので是非こちらのTOTEの風合いを味わって頂きたいです。


今後徐々に作製数を増やしていきたいと思っていますが、今回4/19販売分は1点づつとなっております。

以前から購入ご検討だった方に買って頂けたら幸いです。